
ポータブル電源の寿命をどうしたら長寿命にできるの?と質問されたポタブルンです。
ポータブル電源は、高価な家電です!長持ちさせたいですよね。
買ったら終わりではなく、買ってからの使い方・保存方法を気をつけることで、5年〜10年利用できます。
逆に、ポータブル電源の寿命に関する知識が無いまま、利用してしまうと「故障」や「寿命を下げる」結果になります。
ぜひ、本記事で紹介していることを参考に「ポータブル電源の選び方」「ポータブル電源の寿命を伸ばす方法」を学んで実践してみてください。


ポータブル電源には蓄電池「リチウムイオン電池」が利用されています

蓄電池は、繰り返し充放電ができる(二次電池)のことを言います。蓄電池の種類は、鉛蓄電池・ニッカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池があります。
ポータブル電源は、安全面が特に大切です。リチウムイオン電池は、安全性が高く、スマホ・パソコン・自動車にも採用されていて、年々、安全性・寿命・パワーなど性能の向上をしています。
良い特徴だけでなく、リチウムイオン電池のデメリットもあるので、紹介していきます!
リチウムイオン電池の特徴は寒さ暑さに弱い

リチウムイオン電池は、利用環境温度が決まっています。
例えば、0℃〜40℃と記載があっても、極端に寒い暑い環境で利用すると「バッテリー」に不可を欠けてしまい、結果的に寿命を下げてしまいます。
冬や夏に利用したり保存する場合、湿気と温度を調整して利用する事で、問題なく利用できます。
ポータブル電源の「サイクル寿命」1回の充放電カウントは?

ポータブル電源はサイクル寿命(回数)が決まっています。だいたい500回〜3000回のサイクル寿命。
記載されている回数サイクルしたら利用できなくなる!という意味ではなく、バッテリー最大容量を保てる回数になります。
なので500回なら、500回まではスペック通り使用できますが、500回以降は、バッテリーの劣化が進みはじめ、徐々に最大容量が減ってきます。
サイクル1回は、100%容量を放電した場合にカウントされます。途中で充電した場合も同じで合計100%放電したら1サイクルのカウントとなります。
よく「サイクル充電を勘違いしている方」がいます。こまめに充電すると、ポータブル電源の寿命を下げると思いがちですが、実は関係ありません。
むしろ、0%や100%で保管や放置する時間が長い方が寿命を下げる結果になりますので、こまめな充電がおすすめ!
ポータブル電源のリチウムイオン電池は素材によって「寿命」が大きく異なる!

リチウムイオン電池は、素材によって大きくサイクル寿命や安全性・特性が変わります。
マンガン系リチウム・三元系リチウムを採用しているポータブル電源が一番多く、サイクル寿命は500回〜700回ほどです。
他のリチウムイオンに比べると、サイクル寿命が短い分、エネルギー密度が高く、軽量化&コンパクトを実現しています。
サイクル充電(寿命)
リチウムイオン電池の素材別
- マンガン酸リチウム:約500回
- 三元系リチウム:約700回
- リチウムポリマー:約1500回
- リン酸鉄リチウム:約2000回〜3500回
近年は、サイクル寿命が長く・安全性が高い「リン酸鉄リチウムイオン」電池を採用しているポータブル電源が増えてきました。
高価なポータブル電源を購入するなら、元々サイクル寿命が長いポータブル電源がおすすめ。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、安全性が高く・サイクル寿命が長い分、エネルギー密度が低いのでポータブル電源が自体が大きくなってきます。

ポータブル電源の寿命を長く保つ方法は、4つ
充放電の仕方!ポータブル電源の寿命が大きく変わる

充電する場合、100%まで充電するより80%くらいで充電を止めることで、バッテリーへの負荷が減ります。
また、0%まで利用するより、10%〜20%まで放電して、充電する方がバッテリーへの負担が減ります。
基本的には、20%〜80%の間で充放電するのがおすすめです。
保管方法!電池容量0%か100%近くで保管すると寿命が短くなる

ポータブル電源は、利用する頻度が少なく、保管している場合の方が長いので、保管方法の知識をつけることで、ポータブル電源の寿命を大きく保つ事ができます。
100%や0%で保管すると、バッテリーの劣化を早めたり、性能を低下させるたり、再充電ができなくなる可能性があります。
40%〜60%の充電で保管がベストです!
また、保管する環境も大切です。高音多湿は避け、ポータブル電源の専用のダンボールに入れて、乾燥剤を入れておくと安心!
同時充放電(パススルー)はおすすめしない!寿命を短くする

同時充放電(パススルー)は、ポータブル電源の充電をしながら、ポータブル電源の電源を利用する事です。
パススルー対応のポータブル電源であっても、バッテリーに負荷をかけてしまうので、やむ終えない場合を除き、同時充放電の利用は控えてください。
充電時間が長いポータブル電源だと、パススルーでの利用が増えてしまうので、充電時間が短い高速充電対応のポータブル電源が良いと思われますが、高速充電自体がバッテリーへの負荷になっている場合があり、そもそものサイクル寿命が短い場合もあります。
高速充電で代表的な「ECOFLOW EFDELTA 1300JP」は、サイクル寿命800回なので、大容量&高出力ポータブル電源の中で寿命が短いです。
逆に、充電時間はかかる「BLUETTI EB150」は、サイクル寿命1000回なので、同時充放電の利用を多少しても、そもそも「長寿命」なので、そこまで気になりません。
寒い暑い環境!利用すると寿命が短くなる

ポータブル電源に内蔵されているリチウムイオン電池は、だいたい0度〜40度の環境で利用ができます。
しかし、0度や40度に近い環境下で利用する場合、本来の性能100%発揮するのは難しくなり、またバッテリーへの負荷・損傷に繋がります。
ポータブル電源は、キャンプや車中泊などのアウトドアで利用する方が増えてきています。特に冬や夏は車のアイドリングをしながら車中泊できないので、ポータブル電源に頼る必要があります。
そんな時に、ポータブル電源が置かれている環境の温度や湿度はどうか?快適か?を確認してから利用してください。
ポータブル電源の寿命が長い「長寿命」おすすめ4選
ポータブル電源で寿命もスペックもおすすめ「ECOFLOW EFDELTAとRIVER 600 PRO」

ECOFLOWのポータブル電源「EFDELTA」「RIVER 600」が特におすすめです。
理由は、サイクル充電が800回(三元系リチウムイオン電池)と長寿命では無いですが、高速充電ができ、同時充放電(パススルー)の利用をしなくてもストレスなく利用ができる事です。
また、最新の「RIVER 600」は、専用アプリと連動する事で、充電の負荷を減らしゆっくり充電することも可能。更に、100%までの充電を自由に設定・制御できるので、80%までに設定する事で、バッテリーへの充電負荷をかけずに充電が実現できます。
製品名 | EFDLETA 1300 JP | RIVER 600 PRO Extra Battery |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
サイズ | 400×210×270mm | 288×185×253mm |
重さ | 約13.6kg | 約14.2kg |
容量 | 1260Wh | 1440Wh |
ポート | AC:6/USB-A:4/USB-C:3/シガーソケット:1 | AC:3/USB-A:3/USB-C:1/DC:2/シガーソケット:1 |
電圧 | 100V | 100V |
AC出力 | 1600W/3200W | 600W/1200W |
USB出力 | USB-A×2 12W/5V/2.4A USB-A×2 28W/5V.9V.12V/2.4A USB-C×1 60W/5V.9V.12V.15V.20V/3A | USB-A×2 12W/5V/2.4A USB-A×1 28W/5V.9V.12V/2.4A USB-C×1 100W/5V.9V.12V.15V.20V/5A |
DC出力 | シガーソケット×1 108W/13.6V/8A | シガーソケット×1 120W/12V/10A DC×2 36W/12V/3A |
AC入力 | 400W 約1.6時間 | 660W 約3時間 |
ソーラー充電 | 10~65V/10A 400W 4~8時間 | 200W 8~16時間 |
バッテリー | 三元系リチウム | 三元系リチウム |
サイクル寿命 | 800回(60≦) | 800回(60≦) |
放電深度 | 90% | 90% |
パススルー | 対応 | 対応 |
EFDELTA | RIVER 600 PRO Extra Battery |
関連|EcoFlow EFDELTA 1300 JPレビュー記事はこちら
関連|【EcoFlow RIVER 600 徹底解説】R600 MAX / PROレビュー記事はこちら
コスパと長寿命で選ぶなら「GP1500とGP1200ポータブル電源」

SUNGAのGP1500とGP1200は、リチウムイオン電池の中で最もサイクル寿命が「長寿命」のリン酸鉄リチウムを採用しています。
サイクル寿命はなんと、3500回です!毎日使っても9年以上利用できる計算です。
500回〜1000回が一般的なポータブル電源のサイクル寿命に対して、GP1500とGP1200は、3倍以上も長く、更に10万円前後で購入できます。
スペックも申し分ない、高出力・大容量なので、様々なシーンで利用ができて、9年以上利用できるポータブル電源です。
商品名 | GP1500 | GP1200 |
---|---|---|
商品画像 | ![]() | ![]() |
メーカー | SUNGA | SUNGA |
最安値 | ¥129,000 | ¥89,900 |
容量 | 1700Wh | 1200Wh |
重量 | 19.6kg | 14.8kg |
サイズ | 480×238×190mm | 385×238×190mm |
充電時間 | 約15時間 | 約10時間 |
定格出力 | 1500W | 1000W |
最大出力 | 1700W | 1200W |
出力 | シガーソケット×1/USB×5/DC×2/AC×2 | シガーソケット×1/USB×5/DC×2/AC×2 |
目安 | スマホ約157回 電気毛布2枚25時間 | スマホ約157回 電気毛布2枚25時間 |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4) | リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4) |
サイクル寿命 | 3500回 | 3500回 |
素材 | アルミニウム | アルミニウム |
AC充電入力 | AC100-240V 周波数50Hz/60Hz | AC100-240V 周波数50Hz/60Hz |
ソーラー充電入力 | 9-28V/7.6A | 9-28V/7.6A |
DC出力 | USB 3.0×2 USB2.0×2 TYPE-C×1 シガーソケット12V×1 DC 12V×2 | USB 3.0×2 USB2.0×2 TYPE-C×1 シガーソケット12V×1 DC 12V×2 |
AC出力 | 正弦波 定格1500W / 最大1700W 電圧100V 周波数50/60Hz切替 | 正弦波 定格1000W / 最大1200W 電圧100V 周波数50/60Hz切替 |
放電深度 | 90% | 90% |
充放電回数 | 3500回サイクル程度 | 3500回サイクル程度 |
使用温度/湿度 | -10℃~40℃ ≦80% | -10℃~40℃ ≦80% |
保証 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
商品名 | GP1500 | GP1200 |
まとめ|ポータブル電源の「寿命」が長くても使い方次第で故障や劣化に繋がる!

本記事では「解説!ポータブル電源の寿命を10年以上にする方法と長寿命のポータブル電源を厳選!」について書いてきました。
ポータブル電源の寿命を伸ばす為には、リチウムイオン電池の特性を理解して、使用し保管する必要があります。
サイクル寿命は500回〜3500回でポータブル電源によって寿命が大きく変わります。しかし、使用する環境や充放電を気をつける事で、サイクル寿命以上の利用ができる事が分かります。
ぜひ、何年も利用できるように、大切にポータブル電源を使ってください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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